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セントスタッフ株式会社 介護系BLOG
介護に関する情報を発信中です。
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[2008年10月17日]
「想い出のかけら」
「想像力は世界を包み込む」アインシュタイン
こんにちは、ITソリューション部、内田です。
○少し前に、私が働いていた老人ホームでこんな会話をした覚えがある。
私「この前、電車乗って温泉に行って来ました。」
利用者様「あぁ、そうかい、切符は買ったのかい?」
私「いいえ、切符は買いませんでしたよ。」
利用者様「えぇ、切符を買わないと電車に乗れないじゃないか。」
私「今はICカードというものがあれば電車に乗ることができるんですよ。」
利用者様「へぇ、そーかい、切符を買わなくても電車に乗れるなんて不思議な世の中になったもんだねぇ。」
◇少し前に、私の小・中学校の同窓が開かれた。
中学校を卒業してから10年以上の月日が流れており、あまり人が集まらないのではないかと思っていたものの、かなり多くの人数が集まり少し驚いた。
そして久々の旧友たちとの再会し懐かしい思い出話などの会話に花を咲かせた。
実は、この同窓会が開かれたきっかけが、インターネット上にあるSNS(ソーシャルネットワークサービス)というコミュニケーションツールがきっかけで、
その中にある地元に住んでいる人たちのコミュニティの中で、このSNSの情報を起点に同級生を集めて同窓会をやろうと企画が持ち上がったのが始まりであった。
○私が小さい頃、家族で行く旅行の電車に乗る時には両親から、小人料金の切符を手渡され、その切符を手にすると、
「これから旅行が始まるんだ」
といつもワクワクしていたことを思い出す。
現在、まだ地方の駅ではICカードの導入が進んでいないもののこれから「切符」という象徴が徐々に無くなってゆくと思うと何か少し物寂しさを感じてしまう。
◇ICカード、i pod、通信販売、デジタルカメラ、・・・と時代の流れと共に私たちの生活にとって便利なものの登場は加速する。そして、我々の生活はより便利なものになってゆく。
しかし、世の中が便利になるがゆえに、失われるものがある。
「想像力」
今のようにものが無い時代、人々は助け合っていた。
ものがないがゆえにそこには人情があった。
人々が協力し合い、生きていた時代にはそこから生まれる豊かな想像力があった。
現代のようにコンピュータが普及し、システム化されてしまうと想像力が無くなってしまう。
介護をしている時、利用者様と触れ合うことで私の乾いた心に潤いを与えていただいている。
そこには高齢者の方たちが長い人生を通して培ってきた暖かい想像力があった。
私が無意識のうちに介護という仕事に魅力を感じ、吸い込まれるようにその業界に入った理由には無意識の中にそういった心の渇きを潤してくれる場所を探していたのかもしれない。
ものがまったく無い時代から我々が生活を営む地を今まで一から築いてくださった高齢者の方々に感謝してもしきれない気持ちを表し、一生懸命お仕事をさせて頂いています。
便利になるがゆえに失われてゆく大切なもの、守りたい。
○昔、とても尊敬し、親しくさせて頂いたある利用者様は「少しほころびた小さなポーチ」をいつもとても大切そうに持っていた。
誰かに勝手に持っていかれてしまった時も入浴場に置きっぱなしになってしまった時も、そのポーチは無事にその利用者様の手元に届けられて安心された表情を浮かべていた。
私がその施設で働く前からその利用者様はポーチを持っており、
私がその「少しほころびた小さなポーチ」に何かその利用者様の特別な思い入れがあるのか尋ねてみようと思っていた矢先、残念ながらその利用者様は亡くなってしまった。
私はいつしかその「少しほころびた小さなポーチ」に込められた想い出のかけらに包まれ、
それは、懐かしく優しく、何より暖かかった。
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