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[2008年12月05日]
ヤンバルのおじいとおばあ
教育研修部の増田です。
10月に4年ぶりに沖縄(母方の実家)に帰ってきました。
98歳になるおじいと96歳になるおばあが
本島の北部、山原(ヤンバル)に二人で暮らしているんです。
そこは、古くからの家が建っていて20軒ほどの部落です。
若い人はほとんど那覇などの町で住み働いている現状があり、
その部落には、おじいとおばあばかりが共に協力し合って生活しているんです。
(ちなみにおじいよりおばあのほうが圧倒的に多い)
本人たちには、意識して協力しようということではなく、
それが当たり前の生活となっているんです。
ある朝のこと。
7:00ぐらいに、近所から1人、また1人と家に集まってくるんです。
そして、お茶と菓子を食べて、話をしていると思ったら、
「じゃあ、行ってくるサー」と言って
野良仕事に出かけるおじい・買い物に出かけるおばあと、
来たと思ったらすぐに出かけてしまう。
それが1人2人ではなく代わる代わる10人ぐらいが出入りするんです。
皆で元気な顔を見せ合いその日が始まる。
誰に頼ると言う考えがなく、自然に皆で一日一日を大切に生きているんだなと感じました。
施設でいう、午前、午後のおやつの時間となると、
勝手に近所の公民館の隣にある小さな売店の前で5~6人の集まりが出来てくる。
どこからともなく現れては、お茶飲んで、菓子食べて、話してまたどこかへ行ってしまう。
誰かを探すにも道を歩いているおじいに聞けば、
「○○おばあは今あそこにいるはずサー」とすぐ答えてくれる。
そして、孫である私が、東京から来たとなると
近所中のおじい、おばあが夕方には20人ほどが
オリオンビールやグルクンを持ってきては
「あいっ典之(私の名前)ヤッサー、元気ねぇ」と
「カメェ(食べなさい)、カメェ(食べなさい)」と
宴会が始まっている。
皆、80歳以上になる人たちばかり。
帰る日には、皆で「また、来るサーネー」と笑顔で見送ってくれる。
私も、「また、来るサー!」といつ間にか方言が出てくる(あまり、方言知らないのに)。
心から「また、来るサー」と。
施設で勤務していると、私たちがおもてなしをしなきゃと必死になって毎日業務しているが、
おじい、おばあにもてなされるのが自分であるという、
不思議な空間がそこにはあった。
いや。
これが自然な生き方であり、自律した人たちなんだと改めて実感しました。
(長生きの秘訣?)
そのために私たちが
「今何が出来るか」を考えなくてはいけない
と思えた里帰りでした。
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